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弊社のホテル・旅館総合情報システム「ストーリーホテル・ストーリー旅館」の活用事例をご紹介します。

第3回 希少タイプの客室を売る!

リゾートホテルや旅館では、ユニークな客室タイプを備えており、かなり多くの場合、スイートルームとか特別室といって高級イメージの客室を備えていることが多い。直扱い、旅行業者扱い、インターネットと予約登録の方法はいくつかあるが、意外と売れ残っている場合が多いのはスイートルームや特別室で、結局販売できなくて売れ残ってしまう。この残っている部屋を売り切ることはできるのか。

深夜、都会のシティーホテルの電気の点かない部屋を見て、インターネット予約サイトを始めた経営者がいる。売れ残り直前の客室を集めて販売するというのである。このサイトはヒットし、現在も取り扱い高を伸ばし続けている。しかし、ホテルや旅館にとってはあまりうれしくないしくみである。当日直前の売れ残りになろうとしている部屋を予約サイトへ提供して安売りされてしまうからだ。確かに空気にお泊りいただくことに比べればよいのかもしれないが、できるだけ高い値段で販売したいのは当然である。

そこで、導入したいしくみがストーリーホテル・ストーリー旅館Escort*のオプションである「インターネットダイレクト予約機能」である。館内にWebサーバを設置して、予約台帳であるデータベースサーバを館内とインターネットからとでリアルタイムに共有するものである。まだほとんどの旅館では、インターネット予約と館内台帳は別管理されており、リアルタイムに更新されているところは少ない。部屋の在庫をすべてネット業者に預けて管理するといったサービスも始まっているが、ビジネスホテルやシティーホテルならともかく、客室稼動よりも人員稼動を重視するリゾートホテルや旅館では部屋在庫をネット業者に全て預けてしまうことはあり得ないであろう。

そこで部屋の押さえと解除、料金の操作まで、館内システムの1回の操作で、インターネットの表示までコントロールできるインターネットダイレクト予約機能は、予約担当者に専門的なWEB予約の知識がなくても運用を可能にしている。イメージとしては、自社サイトの予約機能が楽天トラベルの機能になったようなものである。しかも館内の予約管理システムと直結しているので、転記する必要が無い。

現在、インターネット予約の時間帯は、夕方6時頃から深夜1時頃が中心で、しかもピークは夜8時から10時になる。余談ではあるが、昼の12時から13時もアクセスが多い。会社のインターネット環境を利用して予約してくると考えられている。アクセスの多い時間帯や休日にインターネット予約の担当者を貼り付けておくことができるのかというと、なかなか難しい。しかし、このインターネットダイレクト予約機能では、空室状況画面の自動生成、予約データの自動登録、受付メールの自動返信を行なうので、館内は担当者不要であり、しかもお客様は即成立するので大満足なのである。

さらに、コンピュータ業者が提供しているインターネット予約のほとんどが、案内ページから予約ページに入ると業者のサーバへ移動し、画一的な表示画面になってしまうので、各施設のイメージを壊してしまいかねない。その点、インターネットダイレクト予約機能では、案内画面からのイメージを継承して予約機能を実現できる。

このようにして、希少タイプの客室も館内とネットで同時に販売できるので、制約を受けることなく当日直前まで、自社のペースで販売できるのである。
*Escort : Conseilの旧バージョン

[ 活用されていた機能 ]
■インターネットダイレクト予約機能
 ・空室状況カレンダーリアルタイム自動生成
 ・料金案内画面リアルタイム自動生成
 ・お見積もり画面表示
 ・予約内容データベースサーバへ自動登録
 ・予約成立メール自動返信


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